パナソニックの平均年収はいくら?【グループ会社の平均年収も解説】

パナソニックの平均年収

日本を代表するエレクトロニクス系メーカー企業、パナソニックの平均年収は774万円です。この記事では、そんなパナソニックの年収を「年齢別」「職種別」「役職別」「競合他社比較」で詳しく解説します。

目次

パナソニックの平均年収

平均年収
774万円
※有価証券報告書
月収
52万円
※平均年収から算出

パナソニックの平均年収は774万円です。国税庁の民間給与実態統計調査によると日本国民の平均年収は432万円なので、パナソニックの平均年収は約1.8倍だということがわかります。

  • パナソニックの平均年収:774万円
  • 平均年収:432万円

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パナソニックの平均年収の推移

パナソニックの最新の有価証券報告書を見ると、比較的ゆっくりとした増加傾向であることがわかります。

年度 平均年収 平均年齢 平均勤続年数 従業員数
2018年 774万円 45.6 22.8 62,031
2017年 768万円 45.6 22.9 61,311
2016年 781万円 45.3 22.8 57,484
2015年 789万円 45.6 22.3 55,937
2014年 756万円 45.3 22.3 51,308
2013年 691万円 44.9 22.89 57,761

出典:有価証券報告書

パナソニックの学歴別平均年収

パナソニックでは、学歴によって就ける職種が変わってきます。

大卒や院卒の場合、「事務職」「技術職」に応募することができます。一方、高卒の場合は、「技術職」(生産プロセス、設計開発、品質管理、調達、セールスサポートエンジニア)のみに応募することができます。

高卒・大卒以上の平均年収

高卒と大卒以上で区別して見た場合、平均年収には乖離があります。とはいえ、高卒でも順調に出世を重ねれば700万円、800万円と上を目指していける環境です。

学歴 平均年収
大卒以上(総合職) 900〜1000万円(推定)
高卒 500万円台(推定)

大卒と院卒の初任給

事務職・技術職では、「院卒」と「大卒」の初任給の差は、約2万円あります。

学歴 初任給
院卒 235,500円
大卒 211,500円

パナソニックの年齢別平均年収

パナソニックは、日本を代表するエレクトロニクス系の大企業。IT系企業などに比べるとまだまだ年功序列が残っています。独自で口コミを集めて年齢別の平均年収を算出した結果が下表です。

年齢 平均年収
20代 570万円(推定)
30代 750万円(推定)
40代 900万円(推定)
50代 1,000万円(推定)

パナソニックの役職別平均年収

パナソニックは役職につくと大きく年収が上がります。まだ年功序列が残っているため、役職につくためには、ある程度の年次を重ねなければいけません。

役職 平均年収
部長クラス 1,200万円〜(推定)
課長クラス 1,000万円〜1,200万円(推定)
係長クラス 800万円〜900万円(推定)
主任クラス 700万円〜800万円(推定)

パナソニックの役員の年収

有価証券報告書によると、2018年度にパナソニックが取締役に支払った報酬の総額は6億1,300万円。パナソニックの場合、対象となる役員の人数が16人なので、一人当たりで計算すると3,831万円程度が支給されています。

パナソニック子会社の平均年収

パナソニックのロゴ

パナソニックグループ主要10社の平均年収を紹介します。日本を代表するグループなだけあり、平均年収は高いです。なお、下記平均年収は、2019年の有価証券報告書、口コミなどを独自に集計・算出いたしました。

No. 社名 平均年収
1 パナソニック 774万円
2 パナソニック株式会社
オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社
730万円
3 パナソニック株式会社
パナソニック・ライフソリューションズ社
700万円
4 パナソニックホームズ(旧パナホーム) 670万円
5 パナソニックエコシステムズ 600万円
5 PHC(旧パナソニックヘルスケア) 600万円
7 パナソニックソリューションテクノロジー 590万円
8 パナソニックコンシューマーマーケティング 520万円
9 パナソニックシステムソリューションズジャパン 500万円
10 パナソニックエイジフリー 430万円

①パナソニック

パナソニックのロゴ(青)

パナソニックの平均年収は、774万円です。

パナソニックは、エレクトロニクス分野では国内3位の売上高を誇る超大手企業です。電気製品以外にも、住宅や車載、介護分野も手がけており、関連会社は600社を超えています。設立者は「経営の神様」として知られる松下幸之助。元々の社名は松下電器でしたが、2008年に現社名に変わりました。

2000年代、徐々にテレビ事業などが不振に陥り、2012年と2013年には計1.5兆円の赤字を計上しました。しかしその後、事業部制の復活や、注力事業の「選択と集中」を行うことで業績はV字回復。現在ではテスラと提携するなど、法人向けに力を入れており、今後ますますの発展が期待されます。

②パナソニック株式会社 オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社

パナソニック株式会社オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社の平均年収は、約774万円です。

オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、電池、充電器、車載製品、半導体などを開発・製造・販売している、パナソニックの社内カンパニーの一つ。

かつて松下幸之助が日本で初めて導入した事業部制を、さらに特化させた形で生まれたパナソニックの社内カンパニー。営業と開発が一体になることで、社会の流れに合わせて、製品をスピーディーに開発・販売することが可能になり、業績を伸ばしています。

③パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社(旧エコソリューションズ)

パナソニック株式会社ライフソリューションズ社(旧エコソリューションズ)の平均年収は、774万円です。

ライフソリューションズ社は、照明機器、電気設備、住宅機器、制御機器などを開発・製造・販売している、パナソニックの社内カンパニーの一つです。

ルーツは、戦前に航空機用プロペラなどを開発していた松下電工にあります。戦後、GHQにより松下グループから分離されましたが、2004年に改めてパナソニックが子会社化。現在は社内カンパニーとして業績を伸ばしています。

④パナソニックホームズ(旧パナホーム)

パナソニックホームズのロゴ

パナソニックホームズ(旧パナホーム)の平均年収は、670万円です。

パナソニックホームズは、パナソニックグループの総合住宅メーカーです。元々の社名はパナホームでしたが、2018年に現社名へと変更になりました。日本の大手住宅メーカーとして、順調に業績を伸ばしています。

⑤パナソニックエコシステムズ

パナソニックエコシステムズの平均年収は、600万円です。

パナソニックエコシステムズは、換気設備など環境関連事業を手がける企業です。毎年度非常に利益率が高く、パナソニックグループの中でも優良企業の一つとして数えられています。

⑥PHC(旧パナソニックヘルスケア)

PHCのロゴ

PHC(旧パナソニックヘルスケア)の平均年収は、600万円です。

元々は、1969年に松下寿電子工業株式会社として設立された、ヘルスケア事業を担う企業です。しかし、2000年以降、経営不振に陥っていたパナソニックが「選択と集中」のために、ヘルスケア関連事業を徐々に売却していきました。

そして2014年、パナソニックヘルスケアの全株式を、投資ファンド「コールバーグ・クラビス・ロバーツ」に売却しました。2018年に現社名にも変更し、現在ではパナソニックの子会社ではありません。しかし、未だ20%の株式をパナソニックが保有しています。

⑦パナソニックソリューションテクノロジー

パナソニックソリューションテクノロジーのロゴ

パナソニックソリューションテクノロジーの平均年収は、590万円です。

パナソニックソリューションテクノロジーとは、ICT×AIの観点から、法人向けにソリューションサービスを提供している企業です。現在では、働き方改革に繋がるICTソリューションを強みに業績を伸ばしています。

⑧パナソニックコンシューマーマーケティング

パナソニックコンシューマーマーケティングの平均年収は、520万円です。

パナソニックコンシューマーマーケティングとは、パナソニック製電化製品の卸販売を行う企業です。家電量販店への営業や、販促企画立案などのサポートなどを行なっています。

⑨パナソニックシステムソリューションズジャパン

パナソニックシステムソリューションズジャパンの平均年収は、500万円です。

パナソニックシステムソリューションズジャパンは、法人向けシステム販売やSI事業などを担う企業です。長年培ってきたSI、施工、保守、運用サービスを一貫して行えることを強みに、現場業務の整流化・見える化・自動化を支援しています。

⑩パナソニックエイジフリー

パナソニックエイジフリーのロゴ

パナソニックエイジフリーの平均年収は、430万円です。

パナソニックエイジフリーとは、パナソニックの介護サービスを手がける企業です。介護用品の開発や、在宅介護・施設介護サービス、介護住宅設備サービスまで行なっています。

競合他社に比べてパナソニックの年収は低い?

2019年に公表された有価証券報告書をもとに、エレクトロニクス分野の企業のランキングを作成しました。パナソニックの平均年収は第9位です。

No. 社名 平均年収
1 ソニー 1,051万円
2 富士フィルムホールディングス 997万円
3 東芝 915万円
4 日立製作所 894万円
5 リコー 818万円
6 三菱電機 817万円
7 NEC 799万円
8 Canon 779万円
9 パナソニック 774万円
10 SHARP 753万円

競合他社と比較すると、パナソニックの年収は低いです。しかし、日本の平均年収(432万円)と比べると、高年収であることには変わりません。また、パナソニックには充実した福利厚生の環境が整っているため、非常に魅力的です。

パナソニックの福利厚生

「持株制度」「財形貯蓄制度」「企業年金制度」があり、将来の資産形成を企業がサポートしてくれます。

施設としては、「独身寮」「社宅」「保養施設」「医療施設」があります。住宅手当などの諸手当も充実しており、非常に安定した生活を送ることができるでしょう。

パナソニックに転職するためには

転職難易度
高い
※独自調査
人気ランキング
8位
※doda

パナソニックの転職難易度は高いです。「社会人が選ぶ転職人気企業ランキング」でも常に上位にランクインしており、パナソニックを志望している方は、事前準備が重要になります。

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パナソニックに転職するために知っておくべきこと

パナソニックに転職するために知っておくべきことは、4つあります。

  1. パナソニックが求める人物像3要件
  2. 技術職を大量採用
  3. 営業・事務系はスペシャリストのみ
  4. 転職エージェントを利用する

1.パナソニックが求める人物像3要件

パナソニックは、松下幸之助の理念を色濃く受け継いでおり、人間性を非常に大事にしています。そんなパナソニックは、求める人物像に下記3つを挙げています。

  • 「大きな夢と高い志を持ち、チャレンジし続ける人」
  • 「世界で戦える、尖った強みを持った人」
  • 「新たな価値を創造し、変革を起こせる人」

このことから、専門的なスキルを持ち、常に向上心がある人物を求めていることがわかります。自身の強みを伝えるときに、上記3つを意識して話を構成することをおすすめします。

2.技術職を大量採用

パナソニックでは、技術職求人を常時100件ほど掲載しています。どれも非常に専門的な分野でありますが、その分ライバルが少ないため、要件にさえ当てはまれば内定まで進める可能性が高いです。

非常に量が多いため、興味のある方は、ご自身で一度採用ページを確認してみてください。

3.営業・事務職はスペシャリストのみ

営業・事務職求人は少なく、技術職の三分の一程度しか掲載されていません。

加えて、求められる経験値は高く、スペシャリストの採用が多いです。実務で専門性を身につけていることが前提となる上に、どの職種においてもビジネスレベルの英語力が求められます。

4.転職エージェントを利用する

転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。

パナソニックの場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、パナソニックの求人紹介はもちろん、パナソニックから内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。

また、パナソニックは転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性が高いです。パナソニックのような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに掲載しています。

おすすめの転職エージェント

まとめ

パナソニックの平均年収は、774万円ということがわかりました。一度は経営不振に陥っていましたが、現在ではV字回復を果たし、日本有数の巨大企業として非常に安定しています。

■まとめ

・パナソニックの平均年収

774万円

・平均年収ランキング

429位

・パナソニックの学歴別平均年収

大卒以上(総合職):900〜1000万円(推定)

高卒:500万円台(推定)

・パナソニックの年齢別の平均年収

20代:570万円(推定)

30代:750万円(推定)

40代:900万円(推定)

50代:1000万円(推定)

・パナソニック子会社の平均年収

パナソニック:774万円

パナソニック株式会社オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社:730万円

パナソニック株式会社パナソニック・ライフソリューションズ社:700万円

パナソニックホームズ(旧パナホーム):670万円

パナソニックエコシステムズ:600万円

PHC(旧パナソニックヘルスケア):600万円

パナソニックソリューションテクノロジー:590万円

パナソニックコンシューマーマーケティング:520万円

パナソニックシステムソリューションズジャパン:500万円

パナソニックエイジフリー:430万円

・パナソニックに転職するために知っておくべきこと

①パナソニックが求める人物像3要件

②技術職を大量採用

③営業・事務系はスペシャリストのみ

④転職エージェントを利用する

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