月収25万円の手取り額は?【所得税と住民税の計算方法も解説】

月収25万円の手取り額と生活レベル

月収25万円の手取りはどれくらいですか?

月収25万円の手取りは19〜21万円くらいになります。ただし、手取り月収は人によって異なります。

このページでは、「月収25万円の手取り額」はもちろん、「月収25万円の生活レベル」や「月収25万円の割合」についても解説しているので、参考になる情報がきっと見つかるはずです。

※各種データは『国民生活基礎調査』『民間給与実態統計調査』『総務省統計局の家計調査』を参照しています

目次

月収25万円の手取り額

額面月収
25万円
※控除前
手取り月収
19〜21万円
※控除後

月収25万円の手取り額は19〜21万円です。(手取り月収は、額面月収の70〜80%程度と考えるとわかりやすいです)

下記条件で試算すると、月収25万円の手取り額は197,966円となりました。

・25歳男性 独身

・月収25万円

・東京都渋谷区在住

・扶養家族なし

・雇用保険は一般事業者

月収25万円の手取り内訳
総支給額 250,000
健康保険 12,870
介護保険 0
厚生年金 23,790
雇用保険 750
所得税 4,666
住民税 9,598
手取り額 197,966

月収25万円の所得税の計算方法

所得税は、下記公式に当てはめれば2ステップで計算することができます。

【所得税の公式】
課税所得×税率−税額控除額=所得税

ステップ①:課税所得を求める

年収300万円(※1)ー基礎控除38万円ー給与所得控除108万円ー社会保険料控除42万円(※2)=112万円

ステップ②:所得税を求める

課税所得112万円×税率5%ー控除額0万円(※3)=5.6万円(月額4,666円)

※1 月収25万円×12ヶ月=300万円
※2 所得控除額は人により異なります
※3 税率と控除額は下表を参照

課税所得 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円〜330万円以下 10% 97,500円
330万円〜695万円以下 20% 427,500円
695万円〜900万円以下 23% 636,000円
900万円〜1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円以上 40% 2,796,000円
4,000万円超 45% 4,796,000円

※出典:国税庁

月収25万円の住民税の計算方法

住民税は、下記公式に当てはめれば3ステップで計算することができます。ここでは東京都渋谷区の住民税(均等割額:5,000円、所得割率:10%)で計算します。

【住民税の公式】
均等割額+所得割額ー調整控除額=住民税

ステップ①:均等割額を求める

東京都渋谷区は一律で5,000円

ステップ②:所得割額を求める

課税所得117万円(※1)×所得割率10%(※2)=117,000円

ステップ③:住民税を求める

均等割額5,000円+所得割額117,000円ー調整控除額2,500円=119,500円(月額9,958円)

※1 課税所得は「年収300万円ー基礎控除33万円ー給与所得控除108万円ー社会保険料控除42万円=117万円」で計算
※2 東京都渋谷区の所得割率は10%

月収25万円の生活レベル

月収25万円の生活レベル

月収25万円の一人暮らしの例をご紹介します。

額面月収は25万円で手取り月収は20万円です。裕福な生活とは言えませんが、家賃や通信費などの固定費を抑えることで、一人暮らしは可能です。

① 家賃:6万円

② 食費:3万円

③ 水道光熱費:9,000円

出費 金額
家賃 ¥60,000
水道光熱費 ¥9,000
食費 ¥30,000
通信費 ¥8,000
交通費 ¥5,000
医療費 ¥2,000
日用品 ¥6,000
交際費 ¥22,000
趣味・娯楽 ¥9,000
衣料品 ¥9,000
貯金 ¥40,000
合計 ¥200,000

月収25万円の適切な生活やりくり

生活費:手取り月収の6割

生活費は手取り月収の6割に収めると良いでしょう。月収25万円の場合、手取り月収は約20万円なので、生活費は12万円以内に収めましょう。

<生活費>
・家賃(手取り×30%)
・水道光熱費(手取り×5%)
・食費(手取り×15%)
・通信費(手取り×5%)
・交通費
・医療費
・日用品

娯楽費:手取り月収の2割

娯楽費は手取り月収の2割に収めると良いでしょう。月収25万円の場合、手取り月収は約20万円なので、娯楽費は4万円以内に収めましょう。

<娯楽費>
・交際費(手取り×10%)
・娯楽・趣味(手取り×5%)
・衣料品(手取り×5%)

貯金:手取り月収の2割

貯金は手取り月収の2割が適切です。月収25万円の場合、手取り月収は約20万円なので、4万円を貯金できればバランスの良い家計と言えます。

月収25万円の家賃

額面月収
25万円
※控除前
家賃
5.7〜6.3万円
※手取り×30%

家賃は「手取りの30%」が良いと言われています。

先述したとおり、月収25万円の手取り額は「19〜21万円」なので、家賃は「5.7万円〜6.3万円」が最適と言えるでしょう。

月収別の家賃

額面月収 家賃
月収20万円 4.5〜4.9万円
月収21万円 4.5〜5.1万円
月収22万円 4.8〜5.4万円
月収23万円 5.1〜5.7万円
月収24万円 5.4〜6万円
月収25万円 5.7〜6.3万円
月収26万円 6〜6.6万円
月収27万円 6.3〜6.9万円
月収28万円 6.6〜7万円
月収29万円 6.7〜7.2万円
月収30万円 6.9〜7.3万円

※月収の手取り額を算出し「月収の手取り×30%」で計算

月収25万円の割合

月収25万円は、単純計算すると年収300万円。ここでは、年収300〜400万円の割合を「全体」「男性」「女性」に分けて解説します。

年収データに関しては、国税庁が公表している『民間給与実態統計調査(平成29年度)』を参照しています。

全体の割合

年収300万円〜年収400万円の割合

年収300万円〜年収400万円の全体の割合は「17.5%」

全体の割合を見ると、「年収300〜400万円」の割合が一番多いことがわかります。また、年収400万円以下の割合を合計すると「55.2%」なので、全体の半分以上が年収400万円以下ということになります。

男性の割合

男性の年収300万円〜400万円の割合

年収300万円〜年収400万円の男性の割合は「17.8%」

男性の割合を見ると、「年収300〜400万円」の割合が一番多いことがわかります。また、年収400万円以下の割合を合計すると「39.5%」なので、男性の3人に1人が年収400万円以下ということになります。

女性の割合

女性の年収300万円〜年収400万円の割合

年収300万円〜年収400万円の女性の割合は「17.1%」

女性の割合を見ると、「年収300〜400万円」の割合が3番目に多いことがわかります。また、年収400万円以下の割合を合計すると「78.3%」なので、女性の約8割が年収400万円以下ということになります。

月収25万円の仕事

転職の面接に行く前の男性

業界・職種によって月収は異なります。

そのため、月収25万円の仕事はどこの業界・職種にも無数にあります。ここでは、「職種別の平均年収ランキング」と「業界別の平均年収ランキング」を参照します。

年収が高い「IT業界」

業界的にも職種的にも年収が高いのが「IT業界」です。特に、エンジニア職の人材ニーズは高まっており、大企業から有名ベンチャー企業から引く手あまたです。

「自分には関係ない」と思った方。それは間違いです。最近では、未経験歓迎のIT企業が増えています。また、未経験からプロのエンジニアになれるプログラミングスクールも増えています。

例えば、業界最大級の『TECH CAMP(エンジニア転職)』は未経験からプログラミングを学べて、転職のサポートも受けられるサービスです。「NewsPicks(ニューズピックス)」や「チームラボ」などの超有名企業の転職実績があるので、キャリアチェンジを考えている方は無料相談を受けてみて下さい。

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職種別の平均年収ランキング

職種別の平均年収ランキングを見ると、

  1. 専門職
  2. 企画/管理系
  3. 技術系(電機/電子/機械)
  4. 技術系(IT/通信)
  5. 営業系

という順位になっています。

順位 職種分類 平均年収
全体 男性 女性
1 専門職
(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)
588 624 494
2 企画/管理系 510 559 433
3 技術系
(電気/電子/機械)
467 474 377
4 技術系
(IT/通信)
456 471 395
5 営業系 444 468 377
6 金融系専門職 416 566 351
7 技術系
(建築/土木)
415 426 352
8 技術系
(メディカル/化学/食品)
400 432 357
9 クリエイティブ系 379 412 346
10 事務/アシスタント系 330 384 314
11 販売/サービス系 327 352 296

出典:doda

業界別の平均年収ランキング

職種別の平均年収ランキングを見ると、

  1. IT/通信
  2. 総合商社
  3. メーカー
  4. メディカル
  5. 金融

という順位になっています。

順位 職種分類 平均年収
全体 男性 女性
1 IT/通信 461 488 391
2 総合商社 461 510 375
3 メーカー 456 489 366
4 メディカル 450 529 363
5 金融 446 535 365
6 建設/プラント/不動産 418 449 344
7 インターネット/広告/メディア 412 451 365
8 専門商社 406 438 341
9 サービス 376 411 332
10 小売/外食 355 388 308

出典:doda

業界別の40歳の平均モデル年収

業界別の40歳の平均モデル年収を見ると、

  1. コンサルティング
  2. 総合商社
  3. 放送
  4. 携帯電話事業者
  5. 投資事業・投資ファンド

という順位になっています。

順位 業界 40歳モデル平均年収(万円)
1 コンサルティング 1,316
2 総合商社 1,232
3 放送 879
4 携帯電話事業者 839
5 投資事業・投資ファンド 815
6 メガバンク 798
7 石油 784
8 海運 776
9 証券 755
10 総合重機 745

11 医薬品 731
12 自動車 723
13 電機・家電大手 706
14 複写機・プリンタ 702
15 映画・アニメ 695
16 トイレタリー(日用品) 690
17 飲料・酒類 689
18 損害保険 673
19 建設 671
20 パチンコ・パチスロ 648
21 不動産・住宅・マンション 647
22 倉庫 636
23 生命保険 633
化学 633
25 広告 632
26 ゲーム 629
27 ITサービス、ソフトウェア 627
28 工作機械 626
29 Webサービス 624
30 半導体製造装置 622
31 建設機械 612
32 ネット広告 609
33 電子部品 608
34 自動車部品 602
35 創薬ベンチャー 601
業界平均 600
36 ネット通販 600
37 医療機器 598
38 鉄道(JR・民鉄) 597
39 鉄道車両 594
鉄鋼・非鉄金属 594
41 化粧品 585
42 産業機械 583
43 食品 573
44 文房具・事務用品 556
45 通販 537
カー用品 537
47 スポーツ・フィットネス 536
48 ドラッグストア 527
コンビニエンスストア 527
教育・学習塾 527
51 人材サービス 522
52 旅行 519
53 レジャー・テーマパーク 518
54 陸運 500
繊維・アパレル 500
56 スーパー 493
57 外食 491
58 中古車 488
59 ホームセンター/ディスカウントストア 485
60 家電量販店 482
61 リサイクル・中古 466
62 ホテル 464
63 百貨店 452
64 介護 401

出典:東洋経済『40歳年収「64業界別」ランキング』

月収アップする3つの方法

グラフ

現実的に考えると、年収アップする方法は3つです。

  1. 昇進する
  2. 副業する
  3. 転職する

①昇進する

年収アップするためには、「昇進」が一番着手しやすいです。しかし、年功序列の会社にお勤めの方にとっては、非常に長い道のりになります。

やはり、すぐに年収アップをしたいなら「副業」または「転職」がおすすめです。ちなみに、私が転職支援をさせて頂いた方の中で、素晴らしい成果を上げている人の特徴は下記です。

  • 聞き上手
  • 忍耐力がある
  • 社内外の人脈がある
  • できる理由を常に考える
  • 上司から信頼されている

②副業する

「年収アップしたい」という方に一番勧めているのが「副業」です。

私は元リクルートの転職エージェントですが、リクルート在職中に「株式投資」や「アフィリエイト」「不動産投資」など、数多くの副業をやりました。あるタイミングで、副業年収が本業年収を上回りました。

最近では、副業をされている方が増えているので、年収アップしたい方は「副業」を検討してみてください。ちなみに、私がやっていた副業は下記です。

  • 株式投資・FX
  • 不動産投資
  • アフィリエイト
  • せどり
  • ブログ

③転職する

年収をアップさせるために一番おすすめしているのが、「転職」です。どこの企業も人手不足が続いているので、年収相場が高い求人が多く出回っています。

実際に、売り手市場の現在、転職をして年収アップを実現させている方は多いです。2人に1人が転職をしている時代なので、転職経験がない方も検討してみてはいかがでしょうか。

月収25万円で年収アップを目指している方におすすめの転職サービス

元リクルートの転職エージェントから言うと、知名度の低い転職サービスはおすすめできません。

「求人数」「サポートの質」「年収アップ率」を考えると、大手企業が運営している転職サービスの方が断然おすすめです。

おすすめの転職サービス

1位:マイナビエージェント

【おすすめ度】★★★★★(5.0)
【公式HP】https://mynavi-agent.jp/

マイナビエージェントは、人材業界大手のマイナビが運営する20〜30代の転職に力を入れている転職エージェントです。

年収300万円〜500万円で年収アップを目指している方にピッタリの求人が多く、転職支援実績が多いのが特徴です。

サービス名 マイナビエージェント
対応地域 全国
探せる職種 SE・システムエンジニア(IT/通信/インターネット)、営業職、コンサルタント/監査法人/士業関連、不動産専門職、経営/企画/管理/事務、建築設計/土木/プラント/設備、機械/電気・電子/素材、医療系専門職、金融専門職、クリエイティブ、販売/サービス
求人数 3万件以上
特徴 ・20代に信頼されている転職エージェントNo.1
・20代、30代の転職に強い(転職サポートに定評がある)
・キャリアアドバイザーの質が高い
・特に関東エリアに強い
・全国の転職をサポート
・全業種・全職種を網羅

2位:doda

【おすすめ度】★★★★★(5.0)
【公式HP】https://doda.jp/

dodaは、人材業界大手のパーソルキャリア(旧インテリジェンス)が運営している転職エージェントです。

転職者満足度は業界1位と言われるほど、転職者からの評価が高い転職エージェントです。

サービス名 doda
対応地域 全国
探せる職種 営業、企画・管理、事務/アシスタント、販売/サービス、コンサルタント/士業、金融専門職、公務員/教員、SE/インフラエンジニア/Webエンジニア、機械/電気、組み込みソフトウェア、建築/土木/不動産/プラント/設備、化学/素材/化粧品、食品/香料/飼料、医療系専門職、クリエイティブ
求人数 10万件以上
特徴 ・転職者満足No.1
・転職ワンストップサービス
・スカウトメールが多い

3位:パソナキャリア

【おすすめ度】★★★★☆(4.5)
【公式HP】https://www.pasonacareer.jp/

パソナキャリアは、人材派遣業界で第2位のパソナが運営している転職エージェントです。顧客満足度が非常に高く、転職後の年収アップ率はなんと67.1%と驚異的な数値です。

手厚い転職サポートに定評があり、初めて転職される方は、ぜひ利用したい転職エージェントです。ぜひ公式HPをチェックしてみてください。

サービス名 パソナキャリア
対応地域 全国
探せる職種 営業、管理・事務、IT・Webエンジニア、技術職(電気・電子・機械・化学)、クリエイティブ、マーケティング・企画、コンサルタント・士業、販売員・サービススタッフ、研究・開発、専門職(Web・IT・ゲーム)、専門職(金融)、専門職(不動産・建設)
求人数 3万件以上
特徴 ・転職サポートの質が高い
・顧客満足度が高い
・25万人分の転職ノウハウを保有
・転職後年収アップ率が67.1%

おわりに

月収25万円の手取り額は「19〜21万円」ということがわかりました。所得税と住民税の計算方法は、非常に簡単なので、ご自身の手取り額を計算してみてください。

月収別の手取り額
1 月収100万円 7 月収40万円
2 月収90万円 8 月収35万円
3 月収80万円 9 月収30万円
4 月収70万円 10 月収25万円
5 月収60万円 11 月収20万円
6 月収50万円 12 月収15万円
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