転職エージェントが信用できない。転職を急かしてきたり、興味のない求人を紹介してきたりする。
信用できない転職エージェントがついてしまうと、転職活動のアドバイスを信じて良いのか、不安になってしまいますよね。
この記事では、転職エージェントが信用できないと考えている方に向けて、「信用できない転職エージェント3選」や「信用できない場合の対処法」について解説します。
また、元転職エージェントだからこそ分かる「信用できない転職エージェントがいる理由」についても解説します。
「信用できない」転職エージェント3選
転職エージェントが信用できないと考えているのは、あなただけではありません。ここでは、代表的なエピソードを3つ紹介します。
①妥協を求めてくる
転職エージェントから紹介された求人に応募しました。最初は良い企業だと思っていたのですが、面接を進めるうちに、給与条件が自分の希望と異なることに気づきました。
そこで転職エージェントに相談したところ、「あなたの職歴ではこの水準が妥当です、諦めてください」と言われてしまいました。条件交渉をお願いしましたが、対応してくれませんでした。
自分の希望条件があるにも関わらず、転職エージェントから妥協を求められてしまうと、がっかりしますよね。
ここでお伝えしたいのは、「納得できない条件に妥協する必要はない」ということです。
転職活動を進めているうちに、「妥協しても良いかな」と思う場面に出会うことがあります。
いつの間にか、「転職活動を成功させること」ではなく、「とにかく転職すること」が目的になってしまうのです。
自分の希望する条件を持ちつつ、本当に妥協して良いのかはしっかりと考えるようにしてください。
②転職を急かしてくる
転職エージェントA社と転職エージェントB社を利用していました。両方の転職エージェントから紹介された求人の選考が進んでおり、どちらに転職するか迷っていました。
自分にとって大事な選択なので、「少し時間がほしい」と転職エージェントに伝えたのですが、「今すぐに決めてください。早くしないとダメです。」と言われました。「そんなに急かさなくても良いのに。こちらの気持ちも考えてよ」と思いました。
どの企業に転職するかは、人生において重要な選択です。すぐに決めるのは、非常に難しいです。
そんな気持ちを考えることなく転職を急かされてしまうと、「求職者のことを考えていないのかな?」と思ってしまいますよね。
転職を急かされたときは、「すぐに決められない理由」を転職エージェントに正直に伝えましょう。
「今決められない」と伝えるだけでは転職エージェントも動きづらいので、理由を説明することが重要です。
- 他の企業と迷っている
- 希望条件と合っていない
- 今の会社から引き留められている
どのような理由でも大丈夫です。転職エージェントは求職者の味方なので、理由をしっかりと伝えれば親身に相談に乗ってくれるはずです。
ただ1つだけ注意点ですが、理由があって急かしているケースもあります。
- 人気求人のためすぐ決まってしまう
- 企業がどうしても早く内定を決めたい
- ライバルの求職者も内定をもらっている
転職エージェントは、このような裏事情を把握した上で急かしていることもあるので、知っておいてください。
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③希望に合わない求人ばかり紹介してくる
転職エージェントから、希望に合わない求人を紹介されました。何度断っても自分の希望と違う求人ばかりなので、「違うジャンルの求人も紹介して欲しい」と伝えたところ、「このジャンルの求人があなたに合っている」と言われました。
「自分が紹介したい求人だけ紹介して、適当に済ませようとしているのかな?」と思いました。正直、「この転職エージェントは信用できない」と思いました。
転職エージェントを利用すると、興味のある業界や希望条件について聞かれます。
伝えた希望とは違う求人を紹介されてしまうと、「なんで?」と正直思ってしまいますよね。
このように、希望に合わない求人ばかり紹介してくる場合は、まずは紹介してくる理由を聞くべきです。
理由を聞くのは、求職者の「希望」と「適性」が異なっているケースがあるからです。
転職エージェントは様々な求職者と接しているので、「この職歴の人はこのタイプの企業が良い」という知見を持っています。
そのため、求職者の希望は知りつつも、適性から判断して求人を紹介している可能性があります。
希望に合わない求人を紹介した理由を聞いた上で、納得できなければ、「自分の希望以外の求人は紹介しないでほしい」ときっぱりと伝えましょう。
信用できない転職エージェントがいる理由
元転職エージェントだからこそわかる裏事情ですが、稀に本当に信用できない転職エージェントがいることも事実です。
転職エージェントは、求職者が転職したときに採用企業から成功報酬をもらいます。
成功報酬は、大手だと「転職者の年収×30%〜35%」、中小だと「転職者の年収×20%」が一般的です。
そのため、成功報酬のことしか考えないで、とにかく求職者に転職を勧めてくるような信用できない転職エージェントがいるのも事実。
ただ、信用できない転職エージェントは、一部だけで、大手には少ない印象です。
そもそも、求職者のことを考えていない転職エージェントは求職者からの評判が悪くなり、ビジネスとして長続きしません。
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転職エージェントが「信用できない」場合の対処法
「信用できない」と感じている転職エージェントを無理に利用し続ける必要はないです。一方、使うのをやめてしまうと、相応のデメリットがあります。
- 非公開求人の紹介を受けられない
- 面接対策を一人でやらないといけない
- 退職交渉や条件交渉を自分でやらないといけない
そこで、転職エージェントが信用できないときは、担当者もしくは転職エージェントを変えることをおすすめします。
転職エージェントが信用できないと感じた時点で、まずは担当者の変更を依頼してみましょう。それでもダメなら、転職エージェントを変えてしまいましょう。
担当者を変える
転職エージェントは、マンツーマンで転職サポートをしてくれるサービスです。個人対個人でやりとりを進めていくため、担当者の質が重要です。
例えば、社内ノルマに追われている担当者がついてしまうと、成功報酬を得るために無理な転職を勧めてくるケースもあります。
また、新人の担当者がついてしまうと、そもそも業務が不慣れなため、満足のいくサポートが受けられないこともあります。
このように転職エージェントの質は担当者次第の部分が大きいので、信用できないと感じたら、まずは担当者変更を依頼することをおすすめします。
転職エージェントを変える
担当者の変更はなんだか気まずいので言いづらい。
担当者の変更に気まずさを感じる方もいらっしゃると思います。その場合は、そもそも転職エージェントを変えてしまいましょう。
転職エージェントは1つしか使ってはいけないと考える方もいますが、大きな間違いです。
転職エージェントの正しい使い方は、複数の転職エージェントに登録したうえで、自分に合ったものを選んでいくことです。
転職活動を成功させるには転職エージェントとの信頼関係が重要
転職活動を成功させるうえで一番重要なことは、転職エージェントとの信頼関係です。
転職活動はやることが多く、正直、一人では対応しきれません。特に初めての転職活動であれば負担は相当大きいです。
- 自己分析、面接対策
- 業界研究、企業研究
- 履歴書・職務経歴書作成
転職エージェントを使えば、これらの転職活動全般のサポートを受けることができます。スケジュール調整や条件交渉なども対応してくれるので、相当な負担軽減になります。
ただ、転職エージェントに頼りながら転職活動を進めていく以上、信頼関係がないと、スムーズに進めることができなくなります。
信頼できる転職エージェントに出会うために
ここまでお伝えしたように、転職エージェントには信頼できない担当者がいるのも事実です。
一方、求職者の転職成功を願い親身なサポートをしてくれる転職エージェントも、もちろんあります。そうでなければ、利用する人はいなくなってしまいます。
ただ、転職活動を始めたばかりの人が、すぐに信頼できる転職エージェントに出会うのはなかなか難しいです。
どんな担当者がつくかは運次第ですし、人対人の関係なので相性の問題もあります。
そのため、信頼できる転職エージェントになるべく早く出会いたい方は、できるだけ早い段階で複数の転職エージェントに登録して、選別していくことをおすすめします。
実際、リクナビNEXTの調査によると、転職成功者は平均4.2社の転職エージェントを利用しています。
求職者からの評判が良い転職エージェント3選
転職エージェントが「信用できない」と少しでも感じている方は、求職者からの評判が良い転職エージェントを試してみることをおすすめします。
転職エージェントの経験から、転職エージェントを3つピックアップしました。この3つの転職エージェントは、求職者からの評判がトップクラスです。「信頼できる担当者が多い」と自信を持っておすすめできます。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1
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