「履歴書」を手書きで書くのはくだらない?【元採用担当者が解説】

「履歴書」を手書きで書くのはくだらない?

「履歴書」を手書きで書いたほうが有利になる?

このような疑問に元リクルートの転職エージェント&採用担当者がお答えします。

履歴書を作成するときに、「手書きにするべきか?パソコンで作成するべきか?」迷いますよね。

結論、条件がない限りパソコンで大丈夫です。

その理由を解説していきます。

目次

そもそも、「履歴書」は手書きで書くべき?

クエスチョン

これまで数千枚の履歴書を見てきましたが、「手書き」の履歴書はたまにしか見かけませんでした。

「手書き」の履歴書の方がめずらしいのが事実です。

そのため、「履歴書はパソコンで作成しても大丈夫」というのが私の考えです。パソコンで作成した方が、作成側と読む側の双方にとってメリットが多いですよね。

  • 作成側:パソコンで作成した方が効率的
  • 読む側:パソコンで作成した方が読みやすい

そのため、採用企業から「手書きの履歴書が必須」という条件がない限り、パソコンで良いと思います。

公務員や固い職業の場合、手書きの履歴書を求めるところもあるので、その場合は手書きの履歴書を丁寧に作成しましょう。

手書きの「履歴書」はくだらない?

履歴書

結論、採用担当者によります。

私の経験上、「手書きかどうか?」で評価を決めている採用担当者はいませんでした。重要なことは「手書きかどうか?」ではなく「中身」です。

  • わかりやすい文章か?
  • わかりやすくまとめられているか?
  • 魅力的な人材か?
  • うちに合っているか?

「履歴書・職務経歴書」で判断するのは、このあたりです。採用担当者に「この人に会いたい」と思わせるのが重要なので、手書きかどうかは重要ではありません。

手書きの「履歴書」には限界がある

中途採用の場合、10社以上の求人に応募するのが一般的です。

応募する際に「履歴書」をいちいち手書きしていたら、応募するまでに時間がかかってしまいます。転職活動はスピード勝負の側面もあるので、現実的には応募書類に時間をかけられません。

また、中途採用では書類選考で落とされる可能性が高いので、応募社数を増やす必要があります。

そのため、手書きの「履歴書」にはどうしても限界があるのです。

志望度の高い企業には「手書き」にするべき?

会社

私がリクルートの転職エージェントをやっていたときに、「手書きの履歴書の方が想いが伝わるから手書きの方が良い」と求職者にアドバイスしている先輩がいました。

たしかに、手書きの方が想いは伝わるかもしれません。

これは採用企業によると思います。

例えば、伝統的な会社で採用担当者が50代以上のように、条件付きであれば、手書きも有効かもしれません。

しかし、先述したとおり、ほとんどの場合、パソコンで作成して問題はないと思います。このあたりは、担当のキャリアアドバイザーなどにも相談してみると良いでしょう。

リクルートエージェント』や『doda』などの転職エージェントを利用すれば、リアルな会社情報はもちろん、採用担当者の特徴についても、面接前に共有してもらえます。

手書きの「履歴書」に関する意識調査

グラフ

ここでは、手書きの「履歴書」に関する意識調査の結果を見てみましょう。この調査は、中途採用ではなく、新卒採用を対象にしたものですが、一つの参考になるはずです。

調査概要

  • 調査対象:人事担当者511名、就活生241名
  • 調査会社:株式会社i-plug
  • プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000041771.html

企業対象:手書き以外の履歴書は評価を下げますか?

  • いいえ:85.6%
  • はい:7.2%
  • その他:7.2%

ほとんどの人事担当者が「いいえ」と答えています。

学生対象:履歴書の様式に指定がない時、手書きで記載しますか?

  • いいえ:46.9%
  • はい:46.5%
  • その他:6.6%

就活生の46.5%が「はい」と答えています。新卒採用の場合は、「手書き」の割合が半分くらいですが、中途採用になると、その割合は極端に下がると思います。

手書きの「履歴書」に対する採用担当者&求職者の声

面接

これまでお会いしてきた「採用担当者」や「求職者」の声をまとめてみました。他にもいろいろな意見があると思いますので、参考程度にお考えください。

採用担当者の声

手書きの履歴書を見ると、「志望度が高いんだな」という印象を受ける。ただし、重要なのは履歴書・職務経歴書の中身なので、「手書き」ということが有利に働くことはほぼない。

手書きの履歴書は見かけなくなってきたので、手書きだと目につく。

手書きで履歴書を作る求職者の方もいますが、有利になることはないです。なかには、字が汚い方もいるので、その場合は逆にイメージが悪く不利に働くこともあります。

手書きはやめて欲しいね。
履歴書が手書きの奴は採用候補に入れたくない

引用:Twitter

求職者の声

手書きで書いたほうが想いが伝わる気がする。実際に、手書きで書いたら書類選考に通って、面接で好印象だった。

手書きで書くのは正直面倒くさいが、志望度が高い企業に対しては、手書きで書くようにしている。

履歴書や職務経歴書を手書きで求めてくる企業は、受けないようにしている。IT化が進んでいない印象を受けるので、入社してからが大変そう。

【重要】履歴書は添削してもらった方が良い

中途採用の場合、多くの人が書類選考で落とされてしまうのが現実です。そのため、「履歴書・職務経歴書」は添削してもらったほうが良いです。

言い換えると、添削してもらうだけで、他の求職者に一歩リードすることができます。

転職のプロに無料で添削をしてもらおう

転職エージェントを利用すれば、履歴書・職務経歴書の添削をしてもらえます。転職のプロに一度添削してもらうだけで、書類選考の通過率は上がるはずです。

転職エージェントは、完全無料なので使わない手はありません。

以下3つの転職エージェントは、転職サポートに定評があるので、面談だけでも受けておく価値はあると思います。

転職サポートに定評のある転職エージェント
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