私は、新卒入社した会社をちょうど1年で退職しました。
その後、かねてから志望していた企業から内定を頂き、無事第二新卒の転職を成功させました。その当時を振り返りながら、第二新卒で転職先が決まらない(内定がもらえない)人の特徴についてお話します。
第二新卒で転職をした私の経験が少しでも参考になれば幸いです。
第二新卒の転職を本気で考えている人は、ビズリーチが運営している『キャリトレ』やマイナビが運営する『マイナビジョブ20’s』のような第二新卒に特化した転職サービスを利用することをおすすめします。
あなたの転職が成功することを祈っています。
転職苦戦中の友人との会話で得た気づき
私が第二新卒の転職活動中に、友人もちょうど会社を辞め転職活動をスタートしました。結論から言うと、私はすぐに内定を取れましたが、友人はなかなか内定を取れずにいました。
新しい職場で仕事をはじめて1ヶ月経った頃、友人から「やばい、まだ決まらない」という電話を受け、相談に乗ることにしました。
小一時間話す中で、自然と「転職中だった私」と「転職中の友人」を頭の中で比べていました。それがきっかけで、第二新卒で転職が決まりやすい人と決まりにくい人の違いに気づいたような気がしています。
その時の気付きを皆さんに共有します。
第二新卒で転職先が決まらない人の特徴
転職先が決まりにくい人の特徴は、下記3つだと考えています。
- 退職後に転職活動を始める
- 辞めたいの一点張りで軸がない
- 新卒時と同じ心持ちで転職しようとしている
転職先が決まらない人の特徴①:退職後に転職活動を始める
事実、退職後に転職活動をする人は多いです。
第二新卒の場合も同じです。しかし、第二新卒で転職を成功させるなら、「在職中に企業から内定を得る」または「在職中から転職活動をスタートさせておくべき」です。
「退職後」に転職活動を始めることを想像してみてください。
- 退職後は社会的地位がなくなり、フリーターになります
- 給料がないので、お金の心配をしながら転職活動をすることになります
- 転職先が決まらないと、精神的なプレッシャーで面接がうまくいかなくなります
実は、私は退職後に転職活動を始めました。
上記は私が転職活動中に経験したことです。思い出すだけで怖くなりますが、これが現実です。ここまで退職後に転職活動を開始するデメリットばかり話しましたが、一方でメリットもあります。
在職中に転職活動をするメリット・デメリット
- 収入がある状態で転職活動ができる
- 自分に合った転職先が見つからない場合、転職せずに済む
- 職歴に空白期間がない
- 時間が取れない
- 退職時期と入社時期のタイミングが合わない
- 引き継ぎや手続きに時間がかかる
退職後に転職活動をするメリット・デメリット
- 転職活動の時間を確保できる
- 内定から入社がスムーズにできる
- 再就職までの時間を好きに使える
- 収入が途絶える
- 無職の時期が長いと選考が不利になる
- モチベーションコントロールが難しい
転職先が決まらない人の特徴②:辞めたいの一点張りで軸がない
これは私の友人タイプです。
彼の転職理由は、現職の会社を辞めたいということだけでした。この転職理由だけでは、面接官を納得させることはできません。また、第二新卒の性質上、すぐに会社を辞める人だという印象だけが残ります。
「(辞めたいのなら)なぜ辞めたいのかを徹底的に考えてみる」
これは転職活動がうまくいっていなかった友人に対して言った言葉です。彼の転職理由は「とにかく現職の会社を辞めたい」ということだったので、「もっと深く辞めたい理由を考えてみたら?」というアドバイスをしました。
すると、
- 人間関係がうまくいかない
- 仕事におもしろさを感じない
- 残業代が出ない
などの会社に対する不満が出るわ出るわ。
漠然と「現職の会社を辞めたい」という退職理由は頭に浮かんでいましたが、徹底的に考えると「人間関係がうまくいかないから辞めたい」「仕事におもしろさを感じないから辞めたい」「残業代が出ないから辞めたい」に変わっていきました。
なぜ辞めたいのか?を考えることで、彼の頭の中が棚卸しされ「なぜ自分が転職をしたいのか」がはっきりしたと思います。
最終的には「やりがいのある仕事がしたい」という軸に定まりました。もちろん、それだけの理由では面接に通ることはできませんが、軸が決まればあとは肉付けをするだけです。
転職先が決まらない人の特徴③:新卒時と同じ心持ちで転職しようとしている
第二新卒の弊害と言うべきでしょうか?
新卒の時と同じ心持ちで転職活動をしている方が非常に多いです。
持論ですが、第二新卒の中には有名大学出身者が多い気がします。そのような方は、新卒の就職時に比較的苦労せずに内定を得ることができたと思います。「ESを10社に出して3社から内定を得た!」みたいに。
しかし、第二新卒の転職はそんなに甘くはありません。面接官からすると「会社をすぐに辞める奴」と思われている場合が多いです。
そのため、面接もマイナスからのスタートで、いかに「プラス評価を積み上げることができるか」が重要になります。
ここまで話せばわかると思いますが、新卒の時の何十倍も、転職活動にコミットしなければ内定を得るのは難しいのが事実です。
第二新卒の成功例【経験談】
ここから、第二新卒の転職に成功した私の経験談をお話します。
退職後に転職活動を始めた私がまずはじめに行ったことは、転職エージェントに登録することです。
転職エージェントとは、転職活動を総合的にバックアップしてくれるサービスです。面接対策や職務経歴書の書き方、面接の日程調整など、ほぼすべてのことを完全無料でやってくれます。
私の場合、『マイナビジョブ20’s』や『リクルートエージェント』などの転職エージェントに登録しました。その中から、相性の良いエージェントに転職活動のサポートをお願いしました。
退職後の転職活動は、精神的にも肉体的にも金銭的にも辛いですが、エージェントがいつも相談に乗ってくれたので、スムーズに内定を得ることができました。
「転職活動スタートから内定まで」をまとめると以下のようなイメージです。
①転職活動スタート
②転職サービスに登録
- 登録した転職エージェント:マイナビジョブ20’s/リクルートエージェント/マイナビエージェント
- 登録した転職サイト:キャリトレ/リクナビNEXT
③応募書類の準備
④面接対策
⑤面接
⑥内定
第二新卒においては、面接対策が一番重要だと思います。先ほども話しましたが、退職理由が曖昧なものだと面接官を納得させることができません。
「なぜ、会社を辞めて第二新卒の選択肢を取ったのか?」を論理的に説明する必要があります。私の場合は、「仕事のやりがい軸」と「労働時間などの労働環境軸」で退職理由を説明しました。
なぜ新卒入社した会社をすぐに辞めたのか?
私は都内の大学を卒業し、新卒で某コンサルティング会社に就職しました。入社前は、社会人になることに対する期待と不安を持つ、ごく普通の大学生でした。大学時代には、長期のインターンシップにも参加していたので、社会人になることに対して甘く考えていたということはありません。
「では、なぜ辞めたのか?」
この質問に対する答えは、1つではありません。最大の要因は「労働時間の長さ」と「仕事内容が自分に合わなかった」ということです。
サラリーマン生活を長くされている方からは、「甘いことを抜かすな」と言われるかもしれませんが、これが事実です。
コンサルティング業界という性質上、労働時間が長いことは覚悟していました。また、仕事の内容もある程度理解はしていました。しかし、労働時間は予想を超えるもので、仕事の内容は期待を下回るものでした。
第二新卒層の離職理由
私は前職を辞める前に、「果たして自分の離職理由は第三者から見ても納得できるものなのか?」を判断するために、第二新卒層の離職理由について調べました。
厚生労働省が発表している「若年者雇用実態調査」によると、初めて勤務した会社を辞めた主な理由は以下のとおりです。
初めて勤務した会社を離職した理由
- 労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった:22.2%
- 人間関係がよくなかった:19.6%
- 仕事が自分に合わない:18.8%
- 賃金の条件がよくなかった:18.0%
男性の離職理由
- 労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった:22.7%
- 賃金の条件がよくなかった:22.1%
- 仕事が自分に合わない:22.0%
女性の離職理由
- 人間関係がよくなかった:22.8%
- 労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった:21.8%
- 仕事が自分に合わない:16.1%
出典:若年者雇用実態調査(平成25年度)
私は上記のデータを見て、「私の離職理由は他の人と同じなんだ」とホットしました。
新卒の方の中には、仕事のことで悩んでいる人もいると思います。でも、安心してください。その悩みはあなただけではありません。みんなが同じ悩みを抱えています。
第二新卒層の離職率
そもそも、新卒入社した会社を3年目までにどれくらいの人が辞めるか知っていますか?
新卒の離職率を知れば、第二新卒でどれくらいの人数が転職されているのかをイメージすることができます。
結論、3年目までに約3割の方が離職しています。10人に3人は離職しているので、高い率です。会社の規模や業界ごとにも離職率は異なりますが、下記のデータは全体の数字なので、傾向はつかめると思います。
年数 | 就業者人数 | 離職者数 | 離職率 |
1年目 | 412,038 | 52,492 | 12.7 |
2年目 | 412,510 | 94,152 | 22.8 |
3年目 | 412,636 | 131,763 | 31.9 |
出典:新規学卒者の離職状況(厚生労働省)
【重要】第二新卒の需要は伸びている
私は、新卒入社した会社をちょうど1年で退職しました。当時は、第二新卒という言葉が浸透していない時期だったので、周りから「絶対に転職しないほうが良い」と止められました。
しかし、結果的に志望していた企業の転職に成功しました。
第二新卒の転職活動をしている際に思ったことは、第二新卒の需要が非常に高いことです。第二新卒特化型の転職サービスも多く、第二新卒者だけを募集している企業もありました。つまり、第二新卒の方にとっては、転職チャンスの時期と言えます。
最近では、第二新卒の需要はさらに伸びており、企業同士が取り合いをしている状況です。マイナビ転職のデータによると、「マイナビ転職上の80%以上の求人が第二新卒を歓迎している」そうです。
第二新卒におすすめの転職サービス
第二新卒の転職をした私が、第二新卒におすすめの転職サービスを選びました。20代に特化した転職サイトである『キャリトク』は、登録するだけですべての求人を閲覧できます。
- キャリトレ:20代に特化した転職サイト
- マイナビジョブ20’s:20代に特化した転職エージェント
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1の転職エージェント
- 第1回:第二新卒の意味とは?
- 第2回:第二新卒と既卒の違いとは?
- 第3回:第二新卒で転職先が決まらない!?
- 第4回:第二新卒の転職に成功した話と失敗する人の特徴
- 第5回:第二新卒におすすめの転職サイトと転職サービス