履歴書に関する質問で多いのが、「転職回数が多い場合、どのように履歴書を書くべきか?」というものです。確かに、転職回数が多い分、書くことが多くなり、読みにくい履歴書になってしまいます。
そこで、転職回数が多い方でも、スッキリとした履歴書を書ける方法をご紹介します。転職エージェントの経験からお話するので、試してみる価値はあると思います。この記事は、転職回数が多い方からの質問をベースに執筆しています。順番に読んで頂くと理解しやすいと思います。
履歴書には多くを書かない
通常、履歴書には「入社」「会社概要」「職務内容」「退職」「退職理由」などの情報をモレなく記載します。しかし、転職回数が多い場合は、これらすべてを記載すると行が長くなり、読みにくい履歴書になってしまいます。
転職回数が多い場合、履歴書には「入社」「職務内容」のみを記載すると良いでしょう。(上の画像参照)この履歴書の書き方を紹介すると、必ずこのような質問を受けます。
確かに、この方法では履歴書の内容が薄くなり、アピール材料が減ってしまいます。このままでは、確実に書類選考の通過率は下がります。そのため、履歴書の内容が薄くなった分、職務経歴書の書き方を工夫するのです。こちらは後ほど、説明します。
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短い職歴は省略しても大丈夫?
「短い職歴は、省略しても大丈夫ですか?」こちらの質問もよく受けます。
実際に、省略する方もいますが、私は省略せずに記載するべきだと思います。転職エージェントの経験からすると、省略した空白期間は、面接官から確実に指摘されます。
この質問に対して、面接官を納得させる答えがない場合は、最初から記載しておくのがベターです。なかには、転職期間中にアルバイトをしており、空白期間が長くなってしまったという方もいらっしゃると思います。その場合も記載した方が良いと思います。
職務経歴書の見せ方を工夫する
履歴書の内容を削ったことにより、内容が薄くなりました。そこで、重要なのが職務経歴書の書き方です。通常の職務経歴書は、時系列に会社名や勤務期間、職務内容を記載します。
一方、履歴書の内容を削った場合は、職務経歴書のトップに、今までの職務内容を簡潔にまとめ記載すると良いでしょう。会社名や勤務期間よりも先に、今までどのようなことを経験してきたのかを記載するのです。これにより、採用担当者は、転職回数よりも職務内容に目がいきます。
この書き方は、効果絶大です。少しの工夫で、下記のように採用担当者からの見られ方が変わります。
「こんなことも経験してきのか」
「転職回数が多いけど、弊社に合ってそうだな」
転職回数については、必ず指摘される
転職回数が多い方は、履歴書や職務経歴書だけでなく、面接対策もしっかりと行いましょう。採用担当者は、転職回数が多いことに対して、必ずネガティブな感情を抱きます。
この質問に対して、採用担当者を納得させる回答をあらかじめ用意しておきましょう。
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履歴書についてよくある質問
Q1:学歴はいつから書くべき?
転職の場合、「高校卒業」から書くのが一般的です。一方、新卒の場合は、中学卒業から書くのが一般的です。詳しくは、『転職用「履歴書」の学歴はいつから書くべき?【見本付き】』で解説しています。
Q2:履歴書の写真は自撮りでも大丈夫?
履歴書の写真は、採用担当者があなたの顔を見る最初の機会です。暗くて見えづらいものやサイズが明らかにおかしい写真はNGです。
実際に、自撮りの写真を使っている方もいらっしゃいますが、写真スタジオで撮った方が無難です。詳しくは、『転職用「履歴書」の写真について【服装や髪型を男女別で解説】』で解説しています。
Q3:転職回数が多い場合の職歴の書き方は?
転職回数が多い方は、職歴の書き方を工夫する必要があります。職歴をありのまま書いてしまうと行数が長くなるので、非常に見にくい履歴書になってしまいます。
私がおすすめしているのは、「履歴書はシンプルに職務経歴書は具体的に」です。実際の書き方については説明が長くなってしまうので、『転職回数が多い方におすすめの履歴書の書き方』を参照ください。
Q4:履歴書の封筒の書き方は?
封筒の書き方は、見本付で説明したほうがわかりやすいので、『履歴書&職務経歴書のための封筒の書き方』を参考にしてみてください。
Q5:履歴書のサイズはA4かB5どちらが良い?
A4かB5どちらが良いかではなく、どちらが見やすいかで選ぶべきです。書くことが多い方はA4サイズ、書くことが少ない方はB5サイズを選ぶと良いと思います。
また、履歴書はメーカーごとに構成が異なります。自分が書きやすい構成の履歴書を見つけましょう。このあたりについては、『履歴書のサイズはA4サイズが良いか、B5サイズが良いか?』で詳しく解説しています。
Q6:履歴書は手書き?パソコン?
まず、パソコンで作成したからと言って不利になることはありません。しかし、手書きで作成した履歴書は、ひとつの武器になります。
手書きで作成するには、手間と時間がかかる分、採用担当者からの印象が良くなることがあります。
第一志望の企業では、手書きという選択肢もひとつかもしれません。詳しくは、『転職用「履歴書」は手書き?パソコン?』で解説しています。
Q7:履歴書の志望動機は書く必要ある?
私は、面接官として何名かの採用に関わったことがありますが、履歴書の志望動機はほとんど見ていませんでした。個人差はありますが、履歴書の志望動機はほとんどの採用担当者が見ていないと思います。
事実、職務経歴書を中心に書類選考を行う採用担当者が多いです。だからと言って、履歴書の志望動機を書く必要がないということではありません。履歴書の志望動機欄は、端的に志望動機を記載するだけで良いです。
採用担当者からすると、長文で書かれた志望動機よりも、ポイントを絞って書かれた志望動機の方が読みやすく、理解がしやすく、印象に残ります。採用担当者の気持ちに立って「履歴書・職務経歴書」を書けば、書類選考でマイナスになることはないです。
おわりに:転職回数が多い方は転職エージェントを利用するべき
転職回数が多い方は、勤続年数が長い方に比べて不利になることが多いです。そのため、応募書類や面接対策に時間をかけて万全な事前準備をする必要があります。しかし、応募書類の作成や面接対策は、慣れが必要です。特に、面接対策を一人で行うには限界があります。
そんな方におすすめなのが、転職エージェントです。転職エージェントは、無料で「求人の紹介」「面接対策」「面接の日程調整」「給料交渉」など、転職フローのほとんどを代替してくれるサービスです。
応募書類の添削や面接対策を担当のキャリアアドバイザーが行ってくれるので、転職回数が多い方は利用するべきです。無料で利用できるので、まずは無料相談を受けてみてください。
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