年収には「額面年収」と「手取り年収」の2つの考え方があります。額面年収2700万円でも、税金と社会保険料が控除されるので、そのまま2700万円もらえる訳ではありません。
結論から言うと、年収2700万円の手取り額は約1590〜1640万円です。ただし「配偶者の有無」や「扶養者の数」によって、手取り額は多少変わってきます。
この記事では、「年収2700万円の手取り額」だけでなく「年収2700万円の生活レベル」「年収2700万円の割合」について徹底解説します。
年収2700万円の手取り額
家族持ちで年収2700万円の場合
家族持ちで年収2700万円の手取り額を下記条件で試算すると、次のようになります。（手取り額は、税金と社会保険料を差し引いた額のため、その方によって金額は変動します）
手取り額：約1640万円
月収：約136万円
額面年収：2700万円
配偶者：あり
子ども：1人
住所地：東京都三鷹市
計算年度：2018年
■各年収の手取り額（条件同様）
※右にスクロールできます
| 年収 | 手取り年収 | 所得税 | 住民税 | 健康保険 | 厚生年金 | 雇用保険 |
| 2000万円 | 13,052,898 | 2,828,976 | 1,293,126 | 820,000 | 1,830,000 | 175,000 |
| 2100万円 | 13,545,492 | 3,097,880 | 1,390,378 | 861,000 | 1,921,500 | 183,750 |
| 2200万円 | 14,038,085 | 3,366,784 | 1,487,631 | 902,000 | 2,013,000 | 192,500 |
| 2300万円 | 14,530,680 | 3,635,687 | 1,584,883 | 943,000 | 2,104,500 | 201,250 |
| 2400万円 | 15,023,274 | 3,904,591 | 1,682,135 | 984,000 | 2,196,000 | 210,000 |
| 2500万円 | 15,515,868 | 4,173,495 | 1,779,387 | 1,025,000 | 2,287,500 | 218,750 |
| 2600万円 | 16,000,317 | 4,450,544 | 1,876,639 | 1,066,000 | 2,379,000 | 227,500 |
| 2700万円 | 16,435,870 | 4,776,488 | 1,973,892 | 1,107,000 | 2,470,500 | 236,250 |
| 2800万円 | 16,871,424 | 5,102,432 | 2,071,144 | 1,148,000 | 2,562,000 | 245,000 |
| 2900万円 | 17,306,978 | 5,428,376 | 2,168,396 | 1,189,000 | 2,653,500 | 253,750 |
| 3000万円 | 17,742,532 | 5,754,320 | 2,265,648 | 1,230,000 | 2,745,000 | 262,500 |
独身で年収2700万円の場合
独身で年収2700万円の手取り額を下記条件で試算すると、次のようになります。（手取り額は、税金と社会保険料を差し引いた額のため、その方によって金額は変動します）
手取り額：約1590万円
月収：約132万円
額面年収：2700万円
配偶者：なし
子ども：なし
住所地：東京都三鷹市
計算年度：2018年
■各年収の手取り額（条件同様）
※右にスクロールできます
| 年収 | 手取り年収 | 所得税 | 住民税 | 健康保険 | 厚生年金 | 雇用保険 |
| 2000万円 | 12,607,150 | 3,155,676 | 1,412,174 | 820,000 | 1,830,000 | 175,000 |
| 2100万円 | 13,099,744 | 3,424,580 | 1,509,426 | 861,000 | 1,921,500 | 183,750 |
| 2200万円 | 13,592,338 | 3,693,484 | 1,606,678 | 902,000 | 2,013,000 | 192,500 |
| 2300万円 | 14,084,933 | 3,962,387 | 1,703,930 | 943,000 | 2,104,500 | 201,250 |
| 2400万円 | 14,577,527 | 4,231,291 | 1,801,183 | 984,000 | 2,196,000 | 210,000 |
| 2500万円 | 15,049,715 | 4,520,600 | 1,898,435 | 1,025,000 | 2,287,500 | 218,750 |
| 2600万円 | 15,485,269 | 4,846,544 | 1,995,687 | 1,066,000 | 2,379,000 | 227,500 |
| 2700万円 | 15,920,823 | 5,172,488 | 2,092,939 | 1,107,000 | 2,470,500 | 236,250 |
| 2800万円 | 16,356,377 | 5,498,432 | 2,190,191 | 1,148,000 | 2,562,000 | 245,000 |
| 2900万円 | 16,791,931 | 5,824,376 | 2,287,443 | 1,189,000 | 2,653,500 | 253,750 |
| 3000万円 | 17,227,484 | 6,150,320 | 2,384,696 | 1,230,000 | 2,745,000 | 262,500 |
年収2700万円の生活レベル
家族持ちで年収2700万円の場合
専業主婦の奥さんと子ども1人の3人家族の例をご紹介します。月収は120万円で、税引き前の年収は2700万円です。大きな出費として目立つのが下記の項目です。
①家賃：27万円
②夫のお小遣い：15万円
③食費：12万円
| 金額 | 備考欄 | |
| 月収 | 1,200,000 | ボーナスあり |
| 家賃 | 270,000 | |
| 食費 | 120,000 | 家で食べることが多い |
| 外食費 | 70,000 | 月に数回程度 |
| 水道光熱費 | 22,000 | |
| 通信費 | 25,000 | 子どもの携帯代も含める |
| 日用品 | 24,000 | |
| 衣料品 | 75,000 | |
| 趣味・娯楽 | 50,000 | |
| 家具・家電 | 20,000 | たまに買う程度 |
| 医療費 | 10,000 | |
| 自動車 | 50,000 | |
| 教育費 | 30,000 | |
| 夫のお小遣い | 150,000 | |
| 交通費 | 30,000 | |
| 貯金 | 254,000 | ボーナスも貯金している |
| 合計 | 1,200,000 |
独身で年収2700万円の場合
次に、独身サラリーマンの例をご紹介します。月収は110万円で、税引き前の年収は2700万円です。大きな出費として目立つのが下記の項目です。
①家賃：23万円
②外食費：15万円
③自動車：10万円
| 金額 | 備考欄 | |
| 月収 | 1,100,000 | ボーナスあり |
| 家賃 | 230,000 | |
| 食費 | 70,000 | |
| 外食費 | 150,000 | 家で食べることは少ない |
| 水道光熱費 | 20,000 | |
| 通信費 | 20,000 | |
| 日用品 | 30,000 | |
| 衣料品 | 70,000 | |
| 趣味・娯楽 | 100,000 | |
| 家具・家電 | 35,000 | |
| 医療費 | 20,000 | |
| 自動車 | 100,000 | |
| 交通費 | 25,000 | |
| 貯金 | 230,000 | 貯金から投資もしている |
| 合計 | 1,100,000 |
年収2700万円の家賃
家賃の目安としては、年収の25％です。年収2700万円の場合は、「年収2700万円×25％＝675万円」なので、家賃は56.3万円が適正と言えます。
下表は、各年収の「適正家賃（年収の25％）」と「最大家賃（年収の30％）」をまとめまたものです。年収の30％を超えると、家計を圧迫する可能性もあるので適正家賃に抑えたほうが得策です。
| 年収 | 適正家賃 | 最大家賃 |
| 2000万円 | 41.7万円 | 50万円 |
| 2100万円 | 43.8万円 | 52.5万円 |
| 2200万円 | 45.8万円 | 55万円 |
| 2300万円 | 47.9万円 | 57.5万円 |
| 2400万円 | 50万円 | 60万円 |
| 2500万円 | 52.1万円 | 62.5万円 |
| 2600万円 | 54.2万円 | 65万円 |
| 2700万円 | 56.3万円 | 67.5万円 |
| 2800万円 | 58.3万円 | 70万円 |
| 2900万円 | 60.4万円 | 72.5万円 |
| 3000万円 | 62.5万円 | 75万円 |
年収2700万円の住宅ローン
住宅ローンの目安としては、年収の5倍です。年収2700万円の場合は、1億3,500万円の住宅ローンが適正と言えます。
住宅ローンは、年収の約10倍まで借り入れ可能ですが、借入額が多くなれば返済負担が増えて住宅ローン貧乏になるので注意が必要です。
| 年収 | 適正借入額 | 借入可能額 |
| 300万円 | 1,500万円 | 2,571万円 |
| 400万円 | 2,000万円 | 3,999万円 |
| 500万円 | 2,500万円 | 4,999万円 |
| 600万円 | 3,000万円 | 5,999万円 |
| 700万円 | 3,500万円 | 6,999万円 |
| 800万円 | 4,000万円 | 7,999万円 |
| 900万円 | 4,500万円 | 8,000万円 |
| 1000万円 | 5,000万円 | 8,000万円 |
年収2700万円の貯金額
ここでは2018年にリクナビNEXTが行った調査結果を参照し、年収別の平均貯金額を紹介します。
年収1000万円以上の方の平均貯金額は1,853万円となっています。年代にもよるので、あくまで参考程度に考えましょう。
| 年収 | 平均貯金額 |
| 300万円 | 190万円 |
| 400万円 | 591万円 |
| 500万円 | 566万円 |
| 600万円 | 704万円 |
| 700万円 | 895万円 |
| 800万円 | 1,072万円 |
| 900万円 | 1,198万円 |
| 1000万円以上 | 1,853万円 |
出典：リクナビNEXT
年齢別の適正貯金額
多くのファイナンシャルプランナーは、20代からの貯金を推奨しています。ここでは、20代から40代の年齢別の適正貯金額をロードマップにまとめています。
- 22歳：生活費の1ヶ月分を貯める
- 30歳：年収と同額を貯める
- 35歳：年収の1.5倍を貯める
- 40歳：年収の2倍を貯める
出典：NIKKEI STYLE『年収と年齢別 あなたが貯めているべき金額 』
年収2700万円の割合
こちらの表は国税庁が毎年発表している、平成28年度の民間給与実態調査のデータをグラフ化したものです。国税庁によると年収2500万円以上の割合は男女合計で0.2%です。
一番多い年収帯が300〜400万（17.5％）、次に200万〜300万（16.3％）、100〜200万（14.6％）という順番になっています。年収400万以下を合わせると57.1％となり、全体の約6割が年収400万以下となります。
男女別の年収2700万円の割合
男女別の年収2700万円の割合は下記の通りです。
- 男性の年収2500万円以上の割合0.4％
- 女性の年収2500万円以上の割合0％
【男性の年収割合】
【女性の年収割合】
統計元：「国税庁 平成28年民間給与実態統計調査 事業所規模別の給与階級別構成割合」
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年収別の手取り額をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
| 年収別の手取り額 | |||
| 1 | 年収2000万円 | 6 | 年収700万円 |
| 2 | 年収1500万円 | 7 | 年収600万円 |
| 3 | 年収1000万円 | 8 | 年収500万円 |
| 4 | 年収900万円 | 9 | 年収400万円 |
| 5 | 年収800万円 | 10 | 年収300万円 |