転職活動をする上で有効求人倍率は非常に重要です。
「有効求人倍率が高い時期=求人が多い時期」は、売り手市場と言われており、一般的に転職がしやすい時期と考えられます。
現在は、コロナの影響で有効求人倍率は下がる傾向にありますが、有効求人倍率が高い状態をキープした業界も存在します。
この記事では、「有効求人倍率から考える狙い目な職業」を中心に、有効求人倍率の意味などについても解説します。
有効求人倍率とは?
有効求人倍率とは「求人数」を「求職者数」で割ったものです。わかりやすく言うと、求職者1人あたりに対して何件の求人があるかを示す指標です。
有効求人倍率が「1倍」:100件の求人に対して100人の求職者
有効求人倍率が「1.5倍」:100件の求人に対して50人の求職者
有効求人倍率が高ければ、求職者は求人を選べる立場になるので、自分に合った求人を見つけやすくなります。
一方、有効求人倍率が低ければ、求職者は求人を選べる立場にないので、魅力的な求人を見つけにくくなります。
有効求人倍率の推移
出典:リクルート
2018年3月時点、厚生労働省が発表している「一般職業紹介有効求人倍率」は1.52倍、リクルートが発表している「転職求人倍率」は1.77倍になっています。
この数値はリーマンショック前よりも高い数値であり、転職市場が活発になっています。
人手不足≒狙い目職種を考える
ここからは、リクルートが毎月発表している「転職求人倍率」をもとに、求人倍率が高い職種、つまり人手不足が続いている職種についてお話します。
人手不足ということは、企業が採用強化しているということです。採用基準を満たしていない方でも採用されるチャンスがあるということです。そのため、人手不足≒狙い目職種と言えるかもしれません。
職種別の転職求人倍率
下表は、リクルートが公表している職種別の求人倍率です。
求人倍率が高い職種が狙い目の職業になります。ここでは、1〜3位の職種について解説します。
1位:インターネット専門職
2位:組込・制御ソフトウェア開発エンジニア
3位:建設エンジニア
順位 | 職種 | 1月 | 2月 | 3月 |
1 | インターネット専門職 (Webエンジニア含む) |
6.10 | 5.66 | 5.82 |
2 | 組込・制御ソフトウェア開発エンジニア | 4.82 | 4.77 | 4.62 |
3 | 建設エンジニア | 4.10 | 4.22 | 4.21 |
4 | 機械エンジニア | 3.02 | 3.06 | 3.10 |
5 | SE | 3.26 | 3.16 | 3.07 |
6 | 電気エンジニア | 3.00 | 3.10 | 2.98 |
7 | 不動産専門職 | 2.68 | 2.59 | 2.45 |
8 | 経営企画・事業企画・業務企画 | 2.03 | 2.09 | 2.11 |
9 | 法務・知財 | 1.75 | 1.75 | 1.70 |
10 | 流通専門職 | 1.56 | 1.46 | 1.49 |
順位 | 職種 | 1月 | 2月 | 3月 |
11 | 営業 | 1.56 | 1.54 | 1.44 |
12 | デザイナー | 1.32 | 1.30 | 1.44 |
13 | 品質管理・品質保証/認証・品質分析 | 1.31 | 1.32 | 1.32 |
14 | 経理・財務 | 1.23 | 1.24 | 1.31 |
15 | 接客・販売・店長・コールセンター | 1.29 | 1.28 | 1.30 |
16 | 人事 | 1.32 | 1.31 | 1.29 |
17 | 生産管理・生産管理コンサルタント | 1.27 | 1.26 | 1.22 |
18 | マーケティング | 1.24 | 1.21 | 1.13 |
19 | 内部監査・内部統制 | 1.12 | 1.03 | 1.00 |
20 | 資材購買・物流・貿易 | 0.88 | 0.86 | 0.86 |
21 | 総務・広報 | 0.89 | 0.82 | 0.83 |
22 | 化学エンジニア | 0.90 | 0.86 | 0.82 |
23 | メディカルエンジニア | 0.83 | 0.81 | 0.80 |
24 | 金融専門職 | 0.67 | 0.67 | 0.68 |
25 | 製作・編集・ライター | 0.65 | 0.65 | 0.67 |
26 | 医療技術者 | 0.70 | 0.74 | 0.64 |
27 | 食品エンジニア | 0.55 | 0.53 | 0.53 |
28 | オフィスワーク事務職 | 0.42 | 0.40 | 0.38 |
出典:リクルート『2018年の1月〜3月の職種別の転職求人倍率』
1位:インターネット専門職
ここ10年エンジニア職の人材ニーズは伸び続けています。どこの企業もエンジニアを募集していると言っても過言ではありません。
今後もエンジニアのニーズは高まっていくと予測されており、未経験でも応募できる求人ばかり。そのため、営業からエンジニア、マーケティングからエンジニアなど、ジョブチェンジをすることは当たり前になってきています。
ジョブチェンジを考えている方は、未経験でプログラミングを学べて、その後転職のサポートを受けられる『TECH CAMP(エンジニア転職)』がおすすめです。(実質無料で受けられるみたいです)プログラミングのカリキュラムはもちろん、転職サポートでも満足度は高く、人気のようです。
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2位:組込・制御ソフトウェア開発エンジニア
聞きなれない仕事ですが、この職種は「組込開発」「制御設計」に分類されます。「組込開発」は電化製品に使われる開発方法で、機械の内部にコンピュータシステムを組み込むこと。例えば、タイマー機能や録画機能など、その多くが組込開発によって行われているのです。
一方、「制御設計」はタイマー機能や録画機能など、ひとつひとつの機能を制御する設計を施すことです。これらの職種は、非常に専門性が高いことから、人材不足が続いている業界でもあります。理系出身の方や高専卒向きと言えるかもしれません。
3位:建設エンジニア
建設エンジニアは、建設設計、工事監理、施工管理、施工図設計、CAD(キャド)オペレーターのことです。2020年東京オリンピックの開発ラッシュにより需要が一時的に高くなっています。
今まで、建設業界は残業時間が長く、ブラックだと批判されてきました。しかし、働き方改革により、残業時間が短くなり、働きやすい会社が増えてきました。また、年収が高いので、じわじわ人気となっています。未経験求人もあるので、チェックしてみてはいかがでしょうか?
業種別の転職求人倍率
続いて、業種別の転職求人倍率を見てみましょう。ランキングは以下の通りです。
1位:コンサルティング業界
2位:インターネット業界
3位:建設・不動産業界
順位 | 業界 | 1月 | 2月 | 3月 |
1 | コンサルティング業界 | 5.84 | 5.91 | 5.89 |
2 | インターネット業界 | 4.81 | 4.55 | 4.56 |
3 | 建設・不動産業界 | 2.82 | 2.84 | 2.85 |
4 | 人材・教育業界 | 2.41 | 2.60 | 2.62 |
5 | IT通信業界 | 2.10 | 2.04 | 1.99 |
6 | 電気・電子・機械業界 | 1.69 | 1.68 | 1.63 |
7 | 外食・店舗型サービス業界 | 1.48 | 1.44 | 1.42 |
8 | 科学業界 | 1.26 | 1.26 | 1.28 |
9 | マスコミ・広告業界 | 1.11 | 1.07 | 1.02 |
10 | 医薬・医療・バイオ業界 | 0.94 | 0.90 | 0.88 |
11 | 金融業界 | 0.92 | 0.88 | 0.84 |
12 | 消費財業界・総合商社 | 0.79 | 0.77 | 0.79 |
出典:リクルート『2018年の1月〜3月の業種別の転職求人倍率』
年収アップを目指している方におすすめの転職サービス
年収アップを目指している方におすすめしているのが、下記の転職サービスです。有名な転職サービスばかりなので、ハズれはありません。
元リクルートの転職エージェントから言うと、知名度の低い転職サービスはおすすめできません。
「求人数」「サポートの質」「年収アップ率」を考えると、大手企業が運営している転職サービスの方が断然おすすめです。
- 1位:マイナビエージェント
- 2位:doda
- 3位:パソナキャリア
1位:マイナビエージェント
【おすすめ度】★★★★★(5.0)
【公式HP】https://mynavi-agent.jp/
マイナビエージェントは、人材業界大手のマイナビが運営する20〜30代の転職に力を入れている転職エージェントです。
年収300万円〜500万円で年収アップを目指している方にピッタリの求人が多く、転職支援実績が多いのが特徴です。
サービス名 | マイナビエージェント |
対応地域 | 全国 |
探せる職種 | SE・システムエンジニア(IT/通信/インターネット)、営業職、コンサルタント/監査法人/士業関連、不動産専門職、経営/企画/管理/事務、建築設計/土木/プラント/設備、機械/電気・電子/素材、医療系専門職、金融専門職、クリエイティブ、販売/サービス |
求人数 | 3万件以上 |
特徴 | ・20代に信頼されている転職エージェントNo.1 ・20代、30代の転職に強い(転職サポートに定評がある) ・キャリアアドバイザーの質が高い ・特に関東エリアに強い ・全国の転職をサポート ・全業種・全職種を網羅 |
2位:doda
【おすすめ度】★★★★★(5.0)
【公式HP】https://doda.jp/
dodaは、人材業界大手のパーソルキャリア(旧インテリジェンス)が運営している転職エージェントです。
転職者満足度は業界1位と言われるほど、転職者からの評価が高い転職エージェントです。
サービス名 | doda |
対応地域 | 全国 |
探せる職種 | 営業、企画・管理、事務/アシスタント、販売/サービス、コンサルタント/士業、金融専門職、公務員/教員、SE/インフラエンジニア/Webエンジニア、機械/電気、組み込みソフトウェア、建築/土木/不動産/プラント/設備、化学/素材/化粧品、食品/香料/飼料、医療系専門職、クリエイティブ |
求人数 | 10万件以上 |
特徴 | ・転職者満足No.1 ・転職ワンストップサービス ・スカウトメールが多い |
3位:パソナキャリア
【おすすめ度】★★★★☆(4.5)
【公式HP】https://www.pasonacareer.jp/
パソナキャリアは、人材派遣業界で第2位のパソナが運営している転職エージェントです。顧客満足度が非常に高く、転職後の年収アップ率はなんと67.1%と驚異的な数値です。
手厚い転職サポートに定評があり、初めて転職される方は、ぜひ利用したい転職エージェントです。ぜひ公式HPをチェックしてみてください。
サービス名 | パソナキャリア |
対応地域 | 全国 |
探せる職種 | 営業、管理・事務、IT・Webエンジニア、技術職(電気・電子・機械・化学)、クリエイティブ、マーケティング・企画、コンサルタント・士業、販売員・サービススタッフ、研究・開発、専門職(Web・IT・ゲーム)、専門職(金融)、専門職(不動産・建設) |
求人数 | 3万件以上 |
特徴 | ・転職サポートの質が高い ・顧客満足度が高い ・25万人分の転職ノウハウを保有 ・転職後年収アップ率が67.1% |